サバニ、サバニ・レース、サバニ・クルージング・沖縄

サバニ・ヘンサー

私たちチーム・ヘンサーのメンバーは、ヨットのセーリング技術やナビゲーション技術は、ある程度勉強してきた。しかしサバニへ乗るのは、全員が全く初めてである。案の定、サバニの進水式のその日からセーリングはままならず、港内でチンを繰り返し、笑いものとなったのだ。すぐ横を水産高校のカッターが並んで漕いでいた。カッターのクルーは、チンをしてもがいている我々を見ないようにしている。しかし表情をみると、笑いをかみ殺しているではないか。
そんな素人メンバーが集まって、2007年の座間味から那覇までのサバニ帆漕レースへ、初出場することになったのである。

サバニ・ヘンサーは、糸満の大城造船所で建造してもらった。大城豊さんは、横山21JOGを自作したヨットのベテランでもある。現在はFRP漁船などを建造するのが本職である。丁寧なFRP技術は定評があり、離島からの注文も多いという。
ヘンサーは、サバニ・レースのルールブックに基づいて、FRPで建造した。構造についても、艤装についてもルールブックに準拠している。参加させてもらうのだから、ルールを重視するのは当然である。
しかしチーム・ヘンサーのウィークポイントが、パドリングにあることは明白だ。我々の漕力は、とても他のチームにかなわない。従ってセーリング性能を高めないと、全くついて行くことはできない。そこで工夫を凝らしたのが、セールの形状とトリムである。飛行機の翼を見ても、高速機ほどアスペクト比が低い。ルールが許す範囲で、マストを低くした。形状を保つバテンも、しなりやすい真竹を選んでいる。バテンの取り付け方法は、玉城剛さんのアドバイスに基づいている。糸満で生まれ育った玉城さんは、数少ない古式サバニのセーリング技術保持者である。サバニの艤装とセーリングでは、玉城さんから多くを学んだ。

サバニ・ヘンサーの各部名称

サバニ・ヘンサーのセールプラン

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